高校講堂礼拝より

2月13日(金)の高校講堂礼拝(高一生徒)を紹介します。

「自分の考えに自信をもつこと」

私たち高1は、LHRの時間でミヤザキケンスケさんの講演を聴いた。ミヤザキケンスケさんは、世界中を飛び回って、現地の人々と一緒に、平和をモチーフにした壁画を描いている方だ。その中で、現地の子供たちにたくさんの笑顔を届けている。

私は、そんなミヤザキさんの講演を聴いて、印象深かった言葉が一つある。それは、「人それぞれ違う方が面白い」という言葉だ。女子学院に入学してからの4年間、私たちの個性は、あらゆる場面で尊重されてきた。女子学院では、自らが考えて行動する姿勢を学んできたが、ミヤザキケンスケさんの言葉でその重要性を改めて実感した。

講演では、配られた紙に、決められたテーマに関する絵を描いてみるコーナーが設けられた。そのコーナーは、ゲーム方式で、その場にいる誰とも被らない絵を描くことが勝つ条件であった。最初のテーマは「赤」だったので、私ははじめにけん玉を描いた。しかし、残念ながらけん玉は他の人が描いていた。被らない絵を描くことに成功した人の中には、アカムシを描いている人がいた。それぞれが何を描いたのか知っていく中で、納得したり、想像もできなかった面白い答えに笑ったりした。

その企画の後で、ミヤザキさんは、「人それぞれ違って、あの人はこういう人なんだ、こっちの人はそういう考えを持っているんだと知ることができる世界の方が面白い。」とおっしゃっていた。女子学院では様々な機会で個性が尊重されているけれど、今まで私自身が個性を前に出して行動してきたかといえば、決してそうではなかった。私は他の人の意見にすぐに合わせてしまう癖がある。部活や委員会、授業の中での話し合いなど、様々な場面で自分が考えたことを共有する機会が設けられているが私は自分が思っていることをありのままに伝えるのが苦手である。常に一般的に正解だと思われている答えに逃げてしまい、自分が本当に考えていたことを後ろに追いやってしてしまう。

例えば、私は中学校1年生の時に、国語の授業でこれを経験した。その授業では、新しい題材の文章を学習する際、初読の感想を共有する機会があった。次回から新しい文章を読むことになると知っていた時、私は授業が始まる前に、ノートにあらかじめ初読の感想を書いておいた。授業が始まって、3、4人が初読の感想を発表した。その後、私も指名されて、考えたことを発表するように言われた。しかし、私はノートに書いていた、はじめに本当に考えていたことを発表することができなかった。それは、私がノートに書いていた考えは、その前に発表していた人達の考えとは正反対の考えだったからだ。結局、私は前の人達が言ったことをまとめるような具合で意見を述べてしまった。他者とは違った自分の本当の考え方に、自信を持てないどころか、誤りだというレッテルを貼ってしまったのだ。また、その自分の考え方が誤っているということを指摘されることを恥ずかしいと感じていたのだ。

しかし、講演の中の絵を描くコーナーでは、他の人とは違ったものを描くことに対して、あまり抵抗を感じなかった。それは、他者と違うものを描くことが正解とされていたからだ。このことから、私が自分の考えを正直に伝えられないのは、他人とは違う考え方は誤りだと勝手に決めつけてしまっているからだと考えた。しかし、ミヤザキさんの言葉は、それとは対照的で、人それぞれのアイデアに間違いなんてないと伝えていて、私たち一人一人が自分の考えを表現することを応援してくれているように感じた。

今回のミヤザキさんの講演を通して、自分の中にある個性を尊重して行動することの大切さを実感した。人と違うことをやってみることはとても勇気がいることだと思う。自分の言葉や行動が変だと思われたらどうしようとか、間違っていたら恥ずかしいと思ってしまうからだ。しかし、他の人とは違う意見を述べてみることは、決して間違ったことではないのではないかと考えた。それに、女子学院は、生徒や先生方がそれぞれの意見を尊重してくれる環境である。だから、他者からの視線を気にして生きるよりも、自分が本当に考えたことを、自信をもって発言し、それに基づいて行動する方が何倍も大切だと思った。まずは自分と他者が異なった存在であることを認めたうえで、相手を尊重し、自分の中にある考えにも自信をもつべきだと考えた。これから社会に出ていく中でも、自分の意見をきちんと持って行動できるようになりたい。

 

※ミヤザキケンスケさんは、これまでにも数回講演にきてくださり、2024年2月のJGニュースでも紹介しました。ミヤザキケンスケさんのプロフィール・講演の様子・ウクライナの壁画の写真など、下記リンクよりぜひご覧ください。↓

https://www.joshigakuin.ed.jp/info/9019/

一覧に戻る