夏休みの学校行事

中学1年 水泳教室7月18日~7月20日
中学2年 御殿場教室《前班》 7月19日~7月21日 《後班》 7月21日~7月23日
高校1年 ひろしまの旅7月16日~7月18日
高校3年 修養会《前班》 7月14日~7月16日《後班》 7月16日~7月18日 
高1ひろしまの旅・フィールドワークでの訪問先への手土産(手づくりうちわ
フィールドワーク訪問先への手土産(手づくり風鈴)

6月の生徒礼拝より

アジア祈祷週間応答礼拝(高校)、子どもの日・花の日礼拝(中学)より
6月の生徒礼拝から二つの生徒礼拝を紹介します。5月28日から6月1日にかけて行われたアジア祈祷週間での、5人の講師の先生のお話を聞いての高校生の応答礼拝。また、中学生によるアジア・アフリカの子どもたちをおぼえて行われた、子どもの日・花の日礼拝です。

アジア祈祷週間礼拝を通して(高校一年)

今年もアジア祈祷週間で、アジアでいろいろな活動をしていらっしゃる講師の方々のお話を聞くことができました。特に印象的だったのは、木村訓子先生のお話でした。先生はフィリピンでの活動を通して、私たち人間はどうあるべきなのかを伝えてくださいました。例えば、支援が必要な地域にお金を送ったり、援助をしたりすることで、日本は豊かで東南アジアは貧しいなどと、日本とアジアの他の地域を切り離して考えてはいないだろうか。また、「援助」という言葉自体が上の立場から下の立場になにかをしてあげるというニュアンスを含んでおり、援助をしたということで、上に立場の人は優越感や自己満足感に浸ってはいないかという視点を与えてくださいました。
私はそれを聞いて、自分は絶対にそういう考えを持ってはいないと自信を持って言えない気がしました。日本とアジアの他の地域を切り離して考えてもいないし、また、日本が豊かなのは当たり前だとも思っていませんでした。むしろ、同じアジアにあるのに日本のように豊かな暮らしができる地域とそうでない地域があるということは、きちんと認識できていたと思います。私が指摘されたように感じたのは「援助」というものへの意識でした。今までアジアの人々への献金やクリスマス献金、その他様々な献金をしてきましたが、「してあげる」という気持ちが無かったかと言えば嘘になるでしょう。木村先生は「本当に助けるということは対等な関係に立って相手の持っているものを引き出すことだ」とおっしゃいました。私なりに解釈するならば、それは、相手と同じ目線に立って助けることで、今まで貧しさゆえに隠れ埋もれてしまっていた相手の個性・能力を見つけ出すということなのではないかと思います。相手と同じ目線に立つ、上からではなく、相手と同じところに立つ、このことが”understand”知ることであり、学ぶこと、相手を本当に理解し、共に生きていくことなのでしょう。私たち人間は、それぞれの人が偶然生まれた場所・環境で生きていきます。もちろん、自分の意思で生き方を変えることはできるでしょう。しかし、ひとつだけ自分の意思ではどうにもならないことがあります。それは自分の生まれる場所です。私だって日本を選んで日本に生まれてきた訳ではなく、貧しい東南アジアの人々だってそこを選んで生まれてきた訳ではないのです。私は、自分がたまたま日本という豊かな国に生まれたからといってそれに満足するだけではいけないと思うのです。日本で不便でない生活を送り、今回のように他国で貧しい暮らしをする人々を知る機会が与えられ、自分なりに考えることで、何かできることをしようという心を自然にもてることが望ましいのだと思います。自分だってもしかしたら生死をさまようような生活を強いられる場所に生まれていたかもしれない、そう思うとこの課題は決して自分の遠くにあるわけではなく、自分と関係の深い、与えられた義務のようにも感じます。手助けすることは当たり前なのだ、今なら自信を持ってそう言えます。
私は、今年からある活動を始めました。それは、3年前の中学講演会でお話をしてくださった市橋さら先生という方が働いていらっしゃるケニアのコイノニア幼稚園に通う子供たちのために援助をするという活動です。この活動は、今年の3月に初めて行った修養会で卒業される高3のある方から、引き継いだもので、高1の友達5人と共に6人で始めることにしました。この活動は、献金のように学校で決まっているものではないため、クラスでも、自分からやりたいといってくれる人にだけお願いしたいということと、有志の活動だということを伝えました。驚いたことに、私が思っていたよりも多くの人が協力するといって言ってくれました。この活動は、まだ始まったばかりですが、どんなに微力でも、今後も自分のできることをしていこうと思います。
全体を通して、どの先生方もご自身の経験を、世界の平和と結び付けて行動をしていらっしゃいました。このように世界の平和に貢献されている方々でも、活動されているのは3、4カ国であって、世界中を平和にするのは大変困難なことだと思いました。我々はまず世界を知り、自分のできることをするべきなのだと思います。何もできない訳ではなく、何もしなくて良い訳でもないのです。今学校で学んでいることも、自国と他国への視野を広げるためにあり、私たちは、1人の人間として何ができるかを各自で認識できたら、世界中の平和も実現できるかもしれません。私の中では、今後も続けていくケニア募金やその他のことを通して自分ができることを見つけ実践していくことが今の課題です。

子どもの日、花の日礼拝より「難民の子供達の生活」(中学二年)

私が難民について調べようとしたのは、普段『難民』という言葉は耳にしますが、今の現状がきちんと理解できていないのではないかと思ったからです。難民は簡単に言えば紛争・災害によって本来の居住地を離れざるを得なくなった人のことで、集中している地域はアフリカ459万人、アジア438万人、欧州453万人、パレスチナ403万人です。そして、世界の難民のうち、約半分が女性や少女です。夫や父親が死んだり、その消息が途絶えたりしている難民女性にとって、その生活は非常に苛酷なものになるのです。難民の子供達はキャンプにたどりつくまでに経験した苦しい出来事や恐怖心によって、それぞれの心に深い傷を負わされます。そして、自由の少ない難民キャンプでは、当たり前に思われる子供としての生活を営む事ができないのです。意外だったのですが、日本にも難民は暮らしているようで、一番多いのはベトナム人をはじめとするインドシナ難民で、「ボート・ピープル」と呼ばれる人々です。
こうした難民の子供達は、紛争や迫害から逃れる時、家族と離れ離れになってしまう事があります。一部の地域ではこのような一人ぼっちの子供がたくさん出てきてしまいます。そのために国連やNGO団体は協力して、こうした子供達を積極的に支援し、家族を見つけ出したり、里親を探したりしています。また、難民キャンプでの登録や適切な法的保護を与えています。しかし、先程の例とは反対に家族がいても自分の国を失ったために、これまでのように家族そろって住む家がない子供達もいます。このように絶望的な状況下で暮らす子供達は多く、現在でも故郷を離れ、厳しい生活を強いられている18歳未満の子供は2500万人にものぼります。
次にキャンプの医療・衛生について考えたいと思います。緊急事態では、多くの人命が奪われ、多くの病人が生じます。その主な原因はコレラ、肺炎、はしか、栄養失調、マラリアです。さらに不慣れな環境、貧困、将来への不安、人口の過密度、質、量ともに不十分な水、劣悪な衛生環境、不適切な住居、食料不足なども問題となります。難民キャンプで先ず取り組まなくてはならないのは、排泄場所を決めて水の汚染を防ぐ事です。病原菌や寄生虫に汚染された水に対して、子供達の幼い体は特に無力です。蚊やハエ、ノミ、シラミ、ナンキンムシ、ネズミなどの発生に注意が必要で、キャンプ全体を常に清潔にしておく事が大切なのです。難民キャンプには保健センターを設置して、内科・産科・外科に対応する事や、患者を保険センターに紹介するシステムが必要です。しかし、資金不足のため、基本的な医薬品や医療器具などが不足しがちなのが現状です。無力感や不安感という難民社会に蔓延しがちな心理状態は、性的暴力の増加やエイズなどの性感染症の拡大にも影響します。
私は、ここでエイズについて説明したいと思います。エイズとは後天性免疫不全症候群の事を言い、人体の免疫力を破壊する「HIV」に感染し、免疫不全に陥る事により、通常なら問題のない弱い病原体までもが、体内で活発に活動して、健康を保持できなくなった状態を言います。有効な治療法を施さなければ2年から20年の間に合併症を起こして死に至ります。感染者は15歳から24歳までの若年層の感染が40%以上を占めており、母子感染などを通じて子供が感染の危険にさらされている事から、労働不足などの深刻な社会問題を引き起こしています。日本でもエイズの若年層感染が増加しているため、私たちは決して無関心でいられる問題ではないのです。
最後に子供兵士について話したいと思います。若い難民のうち、特に少年は武装集団や反乱軍の活動に従事させられる事もあります。子供兵士ではわずか8歳で参加している子供もいるようです。子供兵士だった少年は心に深い傷を負っています。またその過去ゆえに家族と離れ離れになっていたり、教育を受けていなかったりしているため、自分がやりたい仕事ができません。こうした元兵士だった子供に対する心のケア、教育、職業訓練を行う必要があるのです。
私はこれらの事を調べて、難民の子供たちは絶望のふちに立たされながらも希望を持ち続けようとする姿に心を打たれ、少しのことですぐあきらめてしまう自分が、とても情けなく感じられました。そして、今の日本は豊かで平和な国ですが、いつ、どうなるかわかりません。だからこそこのような子供たちを他人事のように思わず、深く考える必要があるのではないでしょうか。まず知ること、そして私達に何ができるのかを考えていきたいと思います。

中3東北旅行

前班は5月8日(火)~11日(金)、後班は5月9日(水)~12日(土)の日程で、東北旅行が行われました。東北の自然や文化に触れ、友人との交わりを通してよい思い出を作ることができました。旅行中のクラス日誌から、生徒の感想を紹介します。

日程と見学場所

第1日目 毛越寺、中尊寺、宮沢賢治記念館、花巻温泉(鹿踊り・鬼剣舞を鑑賞)
第2日目 啄木記念館、八幡平(頂上で雪すべり体験)、十和田湖、奥入瀬渓流、津軽三味線鑑賞
第3日目 マインランド尾去沢、田沢湖、わらび座、ミュージカル「小野小町」鑑賞、ソーラン節体験
第4日目 角館、小岩井農場、わんこそば体験(昼食)

中尊寺

  • 私の目当ては、金色堂。山道をひたすら歩いて金色堂へ。金ピカでした。でも思ったより小さめ、もっと大きいかと・・・。
  • 金がピカピカしてきれいだった。藤原清衡の中尊寺建立の強い思いを感じることができた。
中尊寺
中尊寺金色堂

鹿踊り・鬼剣舞

  • 鹿踊りは、大きなかぶりものをかぶっているようには思えない程そろい、ダンスと音楽で物語を表現していてとても感動的だった。
  • 太鼓や笛に合わせて踊ってくださった。迫力があり、素晴らしいものだった。
夕食後の鹿踊り

啄木記念館

  • 啄木に関する展示物だけでなく、啄木が教えていた小学校や教員時代に住んでいた家があった。
  • 入り口にあった啄木の動くマネキンには驚いた。啄木が教えていた昔の小学校の教室が興味深かった。
啄木記念館にて

八幡平・雪すべり

  • 八幡平で雪すべりをしました。楽しかった!! もうちょっとすべりたかった・・・・。
  • いっぱいすべってとっても楽しかった。途中で180度回転して止まらなかった。
八幡平での雪すべり

十和田湖・奥入瀬

  • 遊覧船は寒かった。途中で雨が降ってくるし・・・。
  • 昨日は船の中からとてもきれいに見えたが、朝に見る落ち着いた十和田湖も美しく凛としていた。バスから見ると湖が深く広がっていて、カルデラ湖としての特徴を見ることができた。
十和田湖での遊覧船上

わらび座

  • わらび座では、ミュージカル「小野小町」を鑑賞した。私はずっと小野小町は京都で生まれた人だと思っていたのだが、秋田と深い関係があることを知った。
  • 今回踊ったのはNEWソーラン節というもので、漁師の踊りという感じが少し薄く、現代的な踊りでなじみやすかった。はじめて見たときは、想像以上に激しく、早い動きについていけるか不安だったが、本番では皆が一所懸命に踊って、心が一つになったような気がした。
わらび座にてソーラン節体験

小岩井農場

  • 待ちに待ったソフトクリーム!! 濃厚な味わいでとても美味しかった。
    牛乳やヨーグルト、ジャムなどがあり、お土産を選ぶのに迷ってしまった。
  • 牛は思っていたより大きく驚いた。あんなに近くで見たのは初めてだったのですごく良い経験になった。意外とかわいい顔をしていた。羊は触ることもでき、かわいらしかった。常に草を食べていて、その様子が見ていて面白かった。
小岩井農場で牛と出会う
草を食べる羊たち

わんこそば体験

  • わんこそばは、テレビでしか見たことがなかったので、どんなものか楽しみにしていた。実際やってみると、一杯が本当に少なくて、びっくりした。100杯以上も食べる人もいた。
わんこそば体験

アジア祈祷週間礼拝が行われました

日本の教会では、聖霊降臨日(ペンテコステ)の前の一週間をアジア祈祷週間として、アジアに関心を寄せてアジアの抱えるさまざまな重荷を担い合う時としています。
今年女子学院では、ペンテコステ後の週の礼拝に特別に講師をお迎えして、アジアの問題と合わせて世界の問題を考え、祈りました。

5月28日(月) 大江 浩先生JOCS(日本キリスト教海外医療協力会)総主事 『命と向き合う JOCS アジアにおける保健医療の立場から』
5月29日(火) 木村訓子先生 チャイルド・ファンド・ジャパン 支援者サービスグループ所属 フィリピンで支援活動 『神を見るもの』
5月30日(水) 伊藤久平先生 チャイルド・ファンド・ジャパン 支援者サービスグループ所属 ネパールで支援活動 『貧しいということ』
5月31日(木) 諏訪惠子先生JOCS(日本キリスト教海外医療協力会)会員 カンボジア派遣スタッフ 『与えるよりも与えられることの大きかったカンボジアでの歩み』
6月1日(金) 奥村いずみ先生 日本国際飢餓対策機構 カンボジア支援スタッフ 『世の光として輝くとき』

主の祈り

可愛いイラストつきですてきな主の祈りカードができ上がりました。中1の生徒たちが聖書の授業で作りました。
中2では英会話の授業で、英語の主の祈りを暗唱します。古い英語で書かれた主の祈りを覚えながら、「英語」という言語に時代の流れを感じているようです。

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