礼拝・チャイムの由来

礼拝

女子学院の一日は、毎朝の礼拝から始まります。

8時15分、チャイムの合図と共に黙祷(静かに一人で祈る)をささげ、讃美歌を歌い、聖書の言葉に耳を傾け、奨励(お話)を聞き、再び黙祷をささげる・・・これが女子学院の礼拝のプログラムです。

特に、中学では火木の週2日、高校では月水金の週3日は、講堂でオルガンの演奏を聴きながら、3学年揃って礼拝を守ります。

礼拝は、聖書の言葉を基に、人生や社会について考える時であるとともに、神の前に出て、自分を見つめる時でもあります。この礼拝の体験は、参加する一人ひとりにとって、一生の宝となるに違いありません。

2003年9月講堂にパイプオルガンが設置され、礼拝前に奏楽を聞き、パイプオルガンの伴奏で讃美歌を歌って一日が始まります。

チャイムの由来

山本つち筆 「山べにむかいて」

女子学院の毎朝の礼拝は、讃美歌301番のチャイムで始まります。1949(昭和24)年5月10日の夜、女子学院は戦災で焼失後やっと前年に建てた校舎を、原因不明の火事で焼失してしまいました。翌朝、何も知らないで登校した生徒を、院長であった山本つち先生はいつもと変わらぬ態度で迎え、讃美歌301番(山べにむかいて)を歌い、当時の暗唱聖句であった詩編121編を唱和し、堅い信仰に立ち皆を励まし、校舎再建へと歩んでいきました。この事を記念して贈られたチャイムのメロディは、在校生だけでなく卒業生にとってもいつまでも忘れられない心の旋律となっています。